旦那が救急搬送されて不安しかない妻のブログ

夫が無事回復したら見せるための備忘録です 改、日々の心情を綴ります

2020年12月14日

夫が救急搬送されて2週間が過ぎました。
今も意識はありません。(この場合意識の有無をどのラインで言うのかということを主治医と話しましたが、意識があると言える状態ではないです)

今日は2週間ぶりに主治医と対面で現状の説明を受けました。(電話では途中2回受けています)
入院している病棟が心臓血管センターのCCUであること、コロナ禍であるということで、面会は叶っていません。

以下、備忘録です。




本日は口から挿管している人工呼吸器を気管切開に切り替える必要について話を伺った。
長期間(1か月)にわたり口からの挿管を続けていると高確率でチューブの詰まりや分泌物からの感染を起こすため定期的にチューブの入れ替えが必要だがその操作自体に危険を伴う。
意識がある場合長いチューブの挿管は患者にとって大変苦痛を伴うが気管切開してカニューレに切り替えることで吸引などの処置も容易とのこと。
「気になっているでしょうが」ということで下記の説明を受ける。(聞こうと思っていたので先に説明いただき助かりました)

【一度気管切開すると生涯このままの状態なのか?】
先々体が回復したとして状況によりカニューレを外すことはできるし、開けた穴は塞がる。
【気管切開すると生涯発声できなくなるのでは?】
カニューレを外し、穴が塞がれば話すこともできるようになる。

一生夫と言葉を交わすことが出来なくなるのでは?という不安に対しては少し希望を持つことができた。
体の回復が優先なのは当然として、気管切開術に関しては少し明るい思いになることができた。


しかし、まだまだ気を緩められない状況とのこと。
【現状】
細かい改善はあるが大きく言うと手術直後と状況は変わらない。
鎮静剤の使用は先週水曜(12/9)から減らしていて、夫の体格にすればごくわずか。普通(の状態がどこなのかという話にはなるが)なら目を覚ましている量だが夫の目はまだ覚めていない。
「目が覚めている状態=意識がある」とするなら意識の有無をどこで判断するか。

  • 「お茶飲む?」に対して「飲まない」と言葉でなくてもアクションででも答えられる、コミュニケーションが取れるで線引きすると「意識はない」
  • 「夫さんわかりますか?」に対して指がピクリとでも動いたり(動かそうとしたり)、呻きでも声を出そうとするかで線引きすると「意識はない」
  • 現在目は開くことがあるが何かを目で追うかどうかで線引きすると「意識はない」
  • 脳波などの数値としてで線引きすると反応してるかな?と思えることもあるので「意識がなくはないかも」

という状態。目が開いているのは単に脳の反応であり、意識をもっての行動ではないということ。

ただし、この「意識がない」のは脳梗塞の影響かもしれないし、腎機能が低下している影響かもしれない。人工透析で数値は少しだけ改善しているので改善状態が続いても意識がなければ脳梗塞の影響で意識が戻らないと言えるし、透析による数値が正常に至らないうちに横ばいになっても意識がもどらなければ原因がどちらにあるかは特定できない。
透析はまだ続ける必要があるが、年末年始にかけてある程度の先行きが見えてくるだろうとのこと。




目が開いていることや自発呼吸できてはいることから家族としては続く回復を期待する気持ちが大きいが、その回復がどこを指すのかはまだわからず、今回の気管切開による感染症や出血などすべてにおいて安全な状態ではなく危険と隣り合わせなのに変わりはないということか・・・
言葉選びがどうかは別にして「どちらに転ぶかまだ何とも言えない状態」に変わりなく、家族として日々いろんなパターンを考え、覚悟をしておかなければならない気がしている。

このブログは「夫が回復したら見せたい」と思って備忘録として始めたわけだが、もしかしたら見せることは、見られることは、理解できることはないかもしれないという意味の覚悟をしておかなければならない気がしている。