旦那が救急搬送されて不安しかない妻のブログ

夫が無事回復したら見せるための備忘録です 改、日々の心情を綴ります

ここ最近の色々のこと

夫の姿が「人」でなくなってから1か月を過ぎた。
もう随分時が経った気がするけど、まだ1か月だった。随分前のことに感じるのはきっと入院したのが私の起点になっているからだろう。

この1か月は「やるべきこと」に追われた日々だったけど、だからこそ深く沈むことなく過ごせたんだと思う。
人は亡くなると残された人には多かれ少なかれ仕事が与えられる。その仕事をこなすたび亡くなったことをひしひしと感じさせられるのだけど、それでも家で一人で悶々と考える時間が多くなるよりずっとマシで。だから私にとっては「夫の最後の片付け」をすることは全く苦ではなかった。

子供たちのこと

うちには19歳(大学2年)と15歳(高校1年)の息子がいる。
男の子たちはその胸の内を私に吐露することはあまり多くないんだけど、この1か月それぞれ人生初これでもかという程考えただろうし、特に次男にとっては辛い3月になっただろうと思う。
受験直前の父の入院、卒業前々日の父の死。
二人とも不安にならない訳がないだろうし、私も頼りないけど支えなきゃ!って気持ちでいっぱいいっぱいだった。
そんなある日、次男が声を荒げて言った。
「なんでもかんでもお父さんに繋げんなや!」
そうだね・・・「お父さんはこう言ってた」「お父さんもそう思ってくれる」「お父さんならそんなの許さないでしょ」お父さんなら・・・お父さんなら・・・
私が子供たちの中にお父さんの存在をちゃんと残したくてそんな風に繰り返した言葉が息子に重く圧し掛かっていたのかもしれない。
子供たちの中からお父さんが消えるわけないのに、私に言わないだけで過去に父に言われた言葉を反芻してただろうに・・・
大丈夫、子供たちはちゃんと過去の経験から学んでる、考えてる、進んでる。信用してたらきっと大丈夫。



戸籍謄本は多めに取得しよう

区役所、夫の勤め先、銀行、年金、健康保険証、生命保険・・・やることはいっぱいあって各所駆けずり回りました。
まぁ何をするのにも必要なのが「死亡診断書のコピー」と「除籍記載の戸籍謄本」です。
一番最初に戸籍謄本を取りに行ったのですが、そもそも結婚してから入籍した本籍は私が暮らしたこともない住所で記憶は曖昧でした。昔なら免許証に記載があったのですが今はその記載はなく覚えて(控えて)おかなければいざという時困る人も多いのではないでしょうか。
町名までは覚えていても番地は忘れた~っていうのが私のパターンでしたが、昔取得した戸籍謄本(有効期限切れ)があったように思い家探ししたら無事出てきたので大した手続きも経ず手にすることができました。
戸籍謄本は多めに取っておきましょう!私は最初3部取りましたが足りなくなり追加で3部取りました!
コピー対応してくれる手続きもありますが、原本が必要な手続きも多いです。マイナンバーカードを持っていたらコンビニのマルチコピー機器で取れたりするようですが、自分だけならいざ知らず亡くなった人(除籍)も含めて取れるのかわからなかったので区役所に行くことにしました。
その時点で必要な部数しか取らなかったため再度足を運ぶことになってしまいましたので、多めに取るのは覚えておいた方がいいです。

納骨と場所で揉めています

納骨は宗派によって四十九日で行ったり、そうでなくてもよかったり様々なのは知っていますが、今私と義母で意見が食い違い話が進められません。というか電話に出てくれないので話が出来ません。
もうじき四十九日だというのに何も決まらず焦っています。
夫の希望を叶えたい私と自分の希望の通りにしたい義母。
「ではお骨をお義母さんにお返ししますのでお墓のことお任せします」と言ったらそれは拒否られたので、口は出すけど金は出さないつもりなんでしょうね(言い方www)
義兄弟は私の意見に賛同してくれていて間に入ってくれてるのですが、どうやら話はスムーズに進まない様子・・・
「お骨がお母さんに返っても絶対何もしない人だから放置になってお兄ちゃんがかわいそう」と言うけど、「もうしゅうちゃんの判断でやって」とも言わないので何も進められません。
やっぱりみんなの思いは一丸にしたいじゃないですか。こんな時に嫁と姑が揉めるなんて嫌だー!

車を手放して・・・

私と二人の子供は夫の財産を相続放棄することになりました。次の相続人は義両親になります。
それに伴い車を手放しました。夫が気に入って買った車なので引き続き乗りたかったのですが、それは叶わず昨日ドナドナされて行きました。
2週間、家なき子・・・じゃなくて車なき子です。
2週間?
違う車を手にしても意味はないかもしれませんが、夫が気に入って買った車に乗り続けたくて同じ車(中古)を買いました。お世話になってるディーラーの担当さんに事情を話して車を探してもらったところ程度の良い(なんならドナドナされた車より走行距離も少ない)車を見つけてくれました。
しかも夫の車を私が一括で買い取ると提示した額より中古車なのに大幅な値引きもしてくれて安く購入できました。
まぁ安く買えたことより事情を知って素早く対応してくれたり大きい値引きを入れてくれたりしたそのお気持ちがとてもうれしかったです。




とまぁ、たった1か月のことなのに色んなことを初めて知ったし経験したし、人の寄り添う気持ちにも触れて幸せを感じられたし、一言で言うなら「夫よ色々残してくれてありがとう」ですね。
夫が居たときはそれはそれで色んな経験をさせてもらったけど、亡くなってなお私に残してくれるんですよね。
義母には「1か月も経ってないのに元気」だとチクッと言われたけど沈んでウジウジしてるわけにはいきません。子供のためにも生きていかねばなりませんから。
バタバタとした1か月だったけど、相変わらず気持ちは前を向けているので家族3人力を合わせて乗り越えていきたいと思います。

だって夫が見てるからね、シャンとしないと!